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2026-02-14(土) 00:00

🗂️ UbuntuにNASの共有フォルダをマウントする手順

UbuntuNAS
Ubuntu に cifs-utils をインストールし、NAS の共有フォルダを CIFS プロトコルでマウントする手順を解説します。認証ファイルの作成からマウントの確認までをカバーしています。

目次

前提と注意事項

この記事では以下を前提としています。

  • Ubuntu 24.04 LTS を使用しています。
  • マウント先の NAS は CIFS(SMB)プロトコルに対応しています。
  • Ubuntu と NAS が同じネットワーク内に存在し、互いに通信できる状態です。
  • この記事では NAS の初期設定(共有フォルダの作成やユーザーの追加など)については扱いません。

この記事のゴール

Ubuntu に cifs-utils をインストールし、NAS の共有フォルダを Ubuntu 上のディレクトリにマウントして、ファイルの読み書きができることを確認するところまでをゴールとします。

cifs-utils をインストールする

まず、CIFS プロトコルでマウントを行うために必要な cifs-utils パッケージをインストールします。

ターミナル
$ sudo apt update
$ sudo apt install cifs-utils

マウントポイントを作成する

NAS の共有フォルダをマウントするためのディレクトリを作成します。ここでは /mnt/nas を使用します。

ターミナル
$ sudo mkdir -p /mnt/nas

認証ファイルを作成する

NAS に接続するためのユーザー名とパスワードを認証ファイルとして保存します。コマンドラインに直接パスワードを入力する方法もありますが、認証ファイルを使用することでセキュリティを高めることができます。

まず、認証ファイルの保存先となるディレクトリを作成します。

ターミナル
$ sudo mkdir -p /etc/samba

次に、認証ファイルを作成します。

ターミナル
$ sudo nano /etc/samba/.nas_credentials

ファイルの内容には、NAS のユーザー名とパスワードを以下の形式で記述します。

/etc/samba/.nas_credentials
username=your_username
password=your_password

認証ファイルには機密情報が含まれるため、root ユーザーのみが読み取れるように権限を設定します。

ターミナル
$ sudo chmod 600 /etc/samba/.nas_credentials

NAS の共有フォルダをマウントする

以下のコマンドを実行して、NAS の共有フォルダを /mnt/nas にマウントします。

ターミナル
$ sudo mount -t cifs //192.168.1.10/共有フォルダ/mydata /mnt/nas \
  -o credentials=/etc/samba/.nas_credentials,uid=$(id -u),gid=$(id -g),iocharset=utf8

各オプションの意味は以下のとおりです。

  • -t cifs: ファイルシステムの種類に CIFS を指定します。
  • //192.168.1.10/共有フォルダ/mydata: NAS の IP アドレスと共有フォルダのパスです。ご自身の環境に合わせて変更してください。
  • credentials=/etc/samba/.nas_credentials: 先ほど作成した認証ファイルを指定します。
  • uid=$(id -u),gid=$(id -g): マウントしたファイルの所有者を現在のユーザーに設定します。
  • iocharset=utf8: 日本語を含むファイル名を正しく表示するための文字コード設定です。

マウントの確認

マウントが成功しているかを確認するために、以下のコマンドを実行します。

ターミナル
$ df -h /mnt/nas

NAS の情報が表示されれば、マウントは成功です。また、実際にファイルの一覧を確認してみます。

ターミナル
$ ls -la /mnt/nas

NAS の共有フォルダ内のファイルが表示されれば、正常にマウントされています。

再起動後も自動でマウントする

ここまでの手順で行ったマウントは一時的なものであり、Ubuntu を再起動すると解除されます。再起動後も自動でマウントされるようにするには、/etc/fstab にマウント設定を追記します。

以下のコマンドで /etc/fstab を編集します。

ターミナル
$ sudo nano /etc/fstab

ファイルの末尾に以下の1行を追記します。

/etc/fstab
//192.168.1.10/共有フォルダ/mydata /mnt/nas cifs credentials=/etc/samba/.nas_credentials,uid=1000,gid=1000,iocharset=utf8,_netdev,nofail 0 0

各オプションの意味は以下のとおりです。

  • credentials=/etc/samba/.nas_credentials: 認証ファイルを指定します。
  • uid=1000,gid=1000: マウントしたファイルの所有者を指定します。id -u および id -g の結果に合わせて変更してください。
  • iocharset=utf8: 日本語ファイル名に対応するための文字コード設定です。
  • _netdev: ネットワークが有効になった後にマウントを行うことを指定します。NAS はネットワーク経由で接続するため、このオプションが必要です。
  • nofail: マウントに失敗しても起動処理を停止しないようにします。NAS が一時的にオフラインの場合でも Ubuntu が正常に起動します。

ファイルを保存したら、以下のコマンドで fstab の内容を再読み込みしてマウントを実行します。

ターミナル
$ sudo mount -a

エラーが表示されなければ、fstab の設定は正しく記述されています。この状態で Ubuntu を再起動しても、NAS の共有フォルダが自動的にマウントされます。

まとめ

この記事では、Ubuntu に cifs-utils をインストールし、NAS の共有フォルダを CIFS プロトコルでマウントする手順を解説しました。認証ファイルを使用することでセキュリティを保ちながらマウントを行うことができます。また、/etc/fstab に設定を追記することで、再起動後も自動でマウントされるようになります。この設定を応用することで、NAS 上のデータを Ubuntu から直接読み書きするワークフローを構築できます。